2024年10月18日金曜日

TLP-A100シリーズ取扱説明書

製品取扱説明書

はじめに

この製品は、既存のマイコンにUSB Power Delivery(PD)の機能を追加する目的で設計されています。使い慣れたマイコン環境で、最新のPD機能を活用し、より多くの電力供給と柔軟な通信が可能になります。本製品のコネクタや使用方法について、以下の説明をご覧ください。


1. 製品の特徴

PD対応:ACアダプタまたはパソコンのPD対応Type-Cポートから電力を供給できます。

柔軟な通信切り替え:自動で通信相手を切り替える機能を搭載し、複数の通信パターンに対応。

マルチ電力供給:J3およびJ4コネクタにそれぞれ異なる出力を提供し、様々な機器に対応可能。



2. コネクタ説明

2.1 コネクタJ1

用途:PD対応のACアダプタまたはパソコンに接続して電力を取得します。

接続方法:USB Type-Cケーブルを用いて、PD対応のACアダプタまたはパソコンのPDポートに接続してください。

機能:このコネクタは電力供給およびUSB通信を行います。ただし、J2に接続がない場合のみ通信を行います。PDプロトコルにより供給元より最大電圧を受電するようにします。

2.2 コネクタJ2

用途:マイコンと異なるデバイスとの通信に使用します。J1が接続されていても、J2を接続すると自動的に通信がJ2に切り替わります。

接続方法:USBケーブルを使用して通信したいデバイスに接続してください。

2.3 コネクタJ3

用途:マイコンなどの機器を接続します。

電力供給:PDの出力に関係なく、5V/1.8Aの定格電力が供給されます。

接続方法:マイコンのUSBポートに接続してください。

2.4 コネクタJ4

用途:J1から供給されたPDパワーを活用して、高電力が必要なデバイスに接続します。

構成:J4には「+」端子が3つ、「-」端子が3つ用意されています。デバイス中央が「+」、外側が「-」になります。各端子は定格3Aの電流に対応しています。コネクタはロックタイプです。一度接続すると抜けなくなります。

接続方法:「+」と「-」の端子を使用して、電力が必要なデバイスに接続してください。

3. 通信の仕組み

J2に接続がない場合、通信は自動的にJ1を通じて行われます。

J2に接続がある場合、通信は自動的にJ2に切り替わり、J1を通した通信は無効になります。

J1が接続されていない場合、J2は未接続状態となります。

4. 使用上の注意

各コネクタを接続する際は、正しい方向で接続してください。

J4の端子には、定格を超える電流を流さないよう注意してください。各端子の定格電流は2Aです。

5V出力の供給はJ3を通じて行われますが、1.8Aを超えた負荷をかけるとデバイスの保護機能が作動する場合がありますので、出力の範囲内でご使用ください。また、発熱が気になる場合は本体温度が65℃未満となるように放熱対策をしてください。

本製品は入力5A未満でご使用ください。

J2のMicroUSBコネクタとJ1のType-Cコネクタは絶縁されていませんので、同じ基準電位の状態でご使用ください。

J3のType-CコネクタとJ4の6PINは基準電圧が同じで絶縁されていません。

以上が本製品の取扱説明書となります。ご不明な点がございましたら、DMでお問い合わせください。

TANI-Labから出荷されている商品についての重要なお知らせが最初の投稿に記載されていますのでよく読んで理解してご利用ください。






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